第一回NAPBIZブロガー対談 第一回NAPBIZブロガー対談

第一回NAPBIZブロガー対談

ブロガーのみなさんからのご要望にお応えして、ブロガー対談企画を実施させていただきました!
第一回は土井真希さん×原黒ゆうこさんの対談です。 漫画を描かれるようになったきっかけから制作秘話、連載の裏話もお聞かせいただきました。

土井真希さん

2022年7月からブログ開始、2023年1月からトップブロガーに。 大人気連載「嫁のメシが不味すぎる」は書籍化もされました。 食にまつわるエピソードは土井真希さんの独自ジャンルになっています。

原黒ゆうこさん

2021年11月からブログ開始、2022年5月からトップブロガーに。 ご自身の体験談「自己中なママ友大炎上~さえちゃんという人~」は、長期連載にも関わらず高いエンゲージを維持されています。


――― 本日はどうぞ宜しくお願いいたします!進行はNAPBIZの渡邉が務めさせていただきます。

土井真希さん(以下、土井)ゆうこさんとは、私がフォロワー数めっちゃ少ない時から、DMでやり取りさせていただいてて。

原黒ゆうこさん(以下、原黒)そうなんです。

土井: NAPBIZさんに入る時もゆうこさんに相談して、ゆうこさんがNAPBIZさんいいよって言ってくれたから、じゃあ私も入ろうって決心できたぐらい。今回ゆうこさんがお相手で本当に良かったです!

渡邉: 初めてお聞きしました。ゆうこさん、(NAPBIZ推していただき)ありがとうございます!!

原黒: 真希さんとはもう本当に私もフォロワー数が少ない時からDMで。
その頃真希さんが連載してたお話が大好きで(目黒くんw)すごいなと思って、絵も可愛いし、本当にお気に入りの作者さんで、いつもワクワクしながらDMやり取りさせていただいてました。


――― まずはおふたりが漫画を描き始めたきっかけをお聞かせいただけますか?

土井: 1番最初に書いたのが小学2、3年生だったと思うんですけど、それから中学2年生ぐらいまで趣味で描いていて、ちょうど中2の高校受験が始まった頃からは一旦描かなくなったんですよ。
それからずっと描いてなかったんですけど、インスタで漫画を描いてる方を見て、小さい頃思い出して懐かしいなーと思って、また3年前から描き始めたって感じです。

渡邉: 小学生ですでに物語を創作されていたのですか?

土井: 2次創作なんですけど、その当時、ドラクエとか、ゼルダの伝説にハマってて、それを元に自分なりに物語を作って描くみたいな感じでした。友達とか、妹とかに見せて、もう本当に個人で楽しむぐらいのものです。

原黒: 私は漫画は読むのは好きだったんですけど、小学生の時、アニメの絵をいかに上手に描くかっていうのがすごく流行っていて、周りのみんなも結構頑張ってて、一生懸命描いてたのが漫画じゃないんですけど絵を描く始まりです。
その後はずっと漫画なんてあまり描いたことはなかったんですけど、20歳ぐらいの時かな、面白い大好きなドラマがあって、ちょっとおっかないドラマなんですけど、それを漫画にしたら面白いなと思って描き始めてみたんですよ。 それを大学ノートに描いたものを友達に渡したら、もうなんかすっごいゲラゲラゲラゲラ笑ってて(笑)仕事から帰ったら2時間くらい憑りつかれたように描いてました(笑)

土井: 見たい!それ!

原黒: それ以来描いてないですね。なのでその後インスタで描き始めたのが、もう本格的に描いたものです。

渡邉: ゆうこさんの手にかかると面白そうですね!

原黒: 一応サスペンスなんですけど、絵とかもやっぱり上手くないので、4コマ漫画みたいになっちゃって(笑)


――― インスタを始められたきっかけは何でしょう?

原黒: なんかこう、ずっとモヤモヤしてたものをやっぱ外に出すといいみたいな話を聞いたので。でも人にぶつけるわけにはいかないのでインスタに投稿してみたんです。

土井: 確かに。人にぶつけるより、描いて発散した方がいいですもんね。

原黒: そうなんです。外に出すことで消化したい気持ちがあって。なので、きっかけは闇ですね。はい(笑)

土井: でた!闇~(笑)

土井: 私はそうですね。その前までちょっとイベント関係の仕事をしてたんですけど。でもコロナで本当にイベントがなくなっちゃって、仕事が激減したんですよ。 で、ほぼ毎日自宅待機だったんです。コロナだから外にも遊びに行けなくて。。。家で暇だからずっとインスタ漫画を読んでて、それで昔漫画描いてたなって思い出して描いてみようって思ったのがきっかけでした。
最初は自分のイベント関係の漫画を描いていて、それがきっかけですね。


――― 漫画制作について、物語はどのように作られておられますか。思いつくタイミングとかありますか?

土井: 私は基本的に実話ベースで描いているので、フォロワーさんからDMで、 エピソードを送っていただいた時に「もうこれ描きたい!」って思ったものを描くようにしてます。
ありがたいことにたくさんの体験談を送っていただけて。それで、食に関する話をよく載せてるせいか、その体験談の半分くらいが食に関するエピソードなんです。この間、食の話だけで何件あるかなって思って数えたら、短いものを含めると200件あったんですよ! 旦那さんが全く料理をしない話や、食に対しての価値観の違いに関するエピソードが多いですね。食事って毎日のことですし、すれ違いが起きやすいのかなと思います。

渡邉: フォロワーさんからはどうやって聞き取りされてますか?

土井: もし大丈夫であれば直接お会いできないですかって1回交渉するんですよ。文字と直接お話を聞くのとは、相手の心情の伝わり方とかも全然違うんですよ。 文字だけだと、結構すれ違いとか誤解を招きやすくて。 でも直接はちょっと、、、っていう方もやっぱりいらっしゃいますから、その時はGoogle Meetで顔出しでお話できませんか。もしくは電話できませんかってお聞きします。それでも難しいときはDMでのやりとりです。
飛行機にも乗って行きますよ!

渡邉: フォロワーさんもびっくりされますね!

土井: 結構ひかれますよ(笑)えーっみたいに(笑)

原黒: 私は主にママ友関係とか描いてるんですけど、自分の子供が幼稚園の時に色々あったことを書いてる恨みノートみたいなのがあるんです。 毎日結構こう、なんかボソっとつけてる、愚痴とか今日こんなことがあったみたいな。
それを見ながら、その当時のことを思い出しながら描いてるのと、それ以外にはフォロワーさんからいただいたお話をヒントに色々くっつけて描いてます。 よく思いつくのはお風呂入ってる時とかに、こんなドロドロしたことそういえば前あったよなとか、そういうことを色々くっつけて描いてる感じです。

渡邉: 恨みノート、気になります!(笑)

原黒: 連載終わったら捨てた方がいいんじゃないかってぐらいの結構な闇ノートで(笑)

土井: 大切にとっとくべきです!読んでみたい~(笑)

原黒: 人間性疑われるぐらいのこと書いてるんで。 人目には晒せないです! でもこう書くとね、やっぱりスッキリするっていうか、自分の中でそれ以上は蓄積されないで済んでたのかなっていう風には思ってますね。


――― 漫画制作で苦労していることはありますか?

土井: 私の場合は、なんかとにかく時間が足りないんです。 連載漫画は最終回まで全部清書してから、インスタやブログで第一話から載せるようにしています。連載中は次の連載の聞き取りをしてプロット、清書まで描いていて、それが完成して連載中にまた次の、、、と、とにかくずっと時間に追われてる感覚です。

原黒: えー、すごいですね。

土井: フェイクとかを混ぜると、最初に入れたフェイクが後になって忘れたりして矛盾が生じちゃうから。最後まで描き上げてから第一話から載せないと、ごちゃってなっちゃうんですよね。


――― 作業時間は1日何時間くらいですか?

土井: 8時間ぐらいかな。。。家事以外の時間は全部作業している気がします。 夜も晩御飯を食べたら、またずっと寝るまで描いていて。

原黒: 私はですね、お話はその恨みノートを見ながらやってるので、ママ友の体験談の方はお話すごく考えるっていうことはないんですけど、その日暮らしなんですよね。その日にその日投稿する分を描いて投稿する自転車操業みたいな(笑)

土井: 自転車操業!(笑)

原黒: そうなんです(笑)朝、前の日の夜にちょっと半分できたら半分やって、残りの半分を朝のうちに頑張るみたいな感じですね。 夜とか作業してると、もう眠くて、、、ペンがずりってなったりしません?

土井: 眠気に耐えながら、、、そう、とんでもないことになってる(笑)

原黒: 合わせると8時間くらいやってますよね。そのわりには形になってないってというか、不思議で。。。とにかく時間がないですよね。

土井: 体調崩したりしたら大変ですね。

原黒: そうしたら、もう閉店です!!


―――(話題は、描画ソフトのお話に・・・)

原黒: ソフトは何を使っておられますか。

土井: メディバンと、クリップスタジオの2種類使ってますね。ゆうこさん、何使ってますか。

原黒: 私は本当に1年間ぐらい前まで、画用紙に描いてて(笑)

土井: 一緒です!

原黒: パッドとか持ってなかったので、画用紙に書いて、それに油性ペンでなぞって、消しゴムで消して、写メしてって感じでやってました。でもね、コメントで「消しゴムのカスくらい消したらどうですか?」って言われて(笑)

土井: 私もめっちゃ言われました(笑)そうなんですよ。よく見てる!あ、ほんとや!ってその時気付きますよね(笑)

原黒: そうなんですよ。なんか貧乏くさいかなと思って(笑)

土井: ある程度やって、やっとipadっていう存在を覚えるんですよね。これはいい!って(笑)

原黒: そうなんです!感動しました、ほんとに。ソフトはフォトショップ使ってやってます。クリップスタジオはどうですか。

土井: いや、めちゃくちゃ難しいので。普段はメディバンを使って、表紙とか1枚絵とかの時だけクリップスタジオを使う感じです。

原黒: 憧れてるのが、カフェとかでiPadで作業する人とか(笑)

土井: 憧れますよね。でも化粧するのがめんどくさいから、結局家でやっちゃうんですよ。

原黒: そうそう!買い物とかも本当に寝巻着の上にコートみたいなので行ってたけど、もう暖かくなるとできなくなるなと思って。

土井: 一緒一緒!かなりズボラだから(笑)


――― 連載についてもお伺いしたいのですが、「嫁のメシが不味すぎる」の裏話を聞かせていただけますか?

土井: カナさんが作った料理があまりにもこんな料理食べれるの?っていうようなレシピが多かったんで、実際に自分で作ってみたんですよ。結構色々作りました。タコとキャベツをらっきょう酢と塩で炒めた料理は食べられなくはないけど美味しくはなかったです。魚を醤油と塩で煮るのは食べられなかったです。 それで、こういうのを食べてたけど文句言わなかったタケルさんの気持ちがよくわかったっていう、優しいなって。

原黒: また真希さんが描くそのまずそうな絵がうまい! 紫色のタコみたいなのとか(笑)

土井: 角川の方にも「わ、すごいまずそうにかけましたね!」って言われました。

渡邉: 土井真希さんご自身には食へのこだわりなどありますか?

土井: いや私は本当に好き嫌いが全くなくて、海外にも結構行ったんですけど、どんな国でも食べれないものが1個もなかったんですよ。 沖縄って結構珍しい料理がめっちゃあるんですよ。普段は野菜中心の食事を心がけて、外食の時は食べたことのないようなお肉とか料理を食べたりしています。


――― 原黒ゆうこさんは連載「自己中なママ友大炎上~さえちゃんという人~」で裏話などありますか?

原黒: さえちゃんのお話を描き始めてから、 レディースコミックをすごく読むようになりました。面白いんです。なんかドロドロ具合っていうのはすごい参考になるなと思って。

土井: レディースコミックは面白いですよね!

原黒: あと、裏話っていうのとはちょっと違うんですけど、やっぱり自分の中の消化できていなかった気持ちは、だいぶ楽になりましたね。 もしかして自分が悪かったのかなっていう気持ちも少しだけどっか心の底にあったりもしたんですけど、いただいたコメントとかで「それはちょっとひどいね」みたいな、「頑張ってください」みたいなのをもらうと、自分はあの時本当に頑張ったんだなとか。。。本当に励まされて、気持ちが楽になりました。

渡邉: もし現在ママ友問題で悩んでいる方がおられたら、お伝えしたいことはありますか?

原黒: はい、渦中にいるときは、幼稚園行ってる以外にも、自分の家にいる時でも、こうずっともんもんと思い悩んでることもあると思うんですけど、本当に一時的なんですよね。子供の成長と共に薄れていく人間関係なので。ママ友で悩んでいて、出口が一見見えないようでも、先があるんだなっていうことがいつか分かる。分かります!


――― ストレス解消法はありますか?

土井: 私の場合、お酒ですね!お酒大好きなんで。 こっちは「せんべろ」っていう文化があって、おつまみも付いて1000円ってお店がゴロゴロあるんですよ。 もうパーって飲みに行って「よしっ!」ってなります。

原黒: 私はすごい些細なんですけど、こう、何か隙間に詰まった何かを取るのがすごい好きなんですよ。すっごい一生懸命に耳かきをして気分を一心するとか、何かちょっとした釘穴に詰まった埃をとるとか、、、病んでますよね(笑)

土井: 分からなくはない気がします(笑)スッキリ系の動画とか、そういう感じですよね。

原黒: そういう感じです。だからもう何年も取ってない耳垢を誰か取らせてくださいって本当に思うくらいすっごい好きです。

土井: 人の耳でもいいんですか(笑)

原黒: それくらい好きですね。あと食べることとか、、、
あ、今ペットでセキセイインコ飼ってるんですけど。インコの匂いがすごく好きなので、インコを捕まえてすーすーにおいをかいで発散してるぐらいですね(笑)


――― 至福の時間はどんなときですか?

土井: 映画が好きなんでアマプラで映画見てる時とか至福かも。 映画はサスペンス系が好きで、大どんでん返し系とかよく見ますね。あとボリウッドが好きで、インド映画は陽気で面白いです。もしよかったら「きっとうまくいく」っていう作品が1番おすすめですよ。

原黒: 私もそうですね。韓国ドラマ見る時ですかね、こう、全部、何もかもやること全部終わらせて、ちょっとだけ20分ぐらい映画やドラマ見るのが至福の時ですね。

土井: もう何もかも終わらせて、、、ですよね(笑)


――― 今やってみたいことはありますか?

土井: それほど思っているわけではないですが、いつかショートアニメーションとか作ってみたい。でも画力がめっちゃ上がったら、10年後ぐらいにこうできたらやってみたいなぐらいで。

原黒: 凄い凄い!

原黒: (私は)今思いついたんですけど、流木を使ってなんか作ってみたいな。ぶら下げて飾るみたいな。。なんかそういう手作りのものをやってみたいなっていう風に思ってます。


――― 今後の目標をお聞かせください。

土井: 目標って言っていいかわかんないんですけど、今後ずっと漫画を描き続けて、いつか誰かにこの漫画に出会えてよかったって言ってもらえることですかね。私の漫画のコンセプトが、世の中こんな人もいるんだ、こんな考え方の人もいるんだ、こんな経験をした人がいるんだっていうのを知っていただけたらなっていうのをコンセプトにしてるんですけど、もし同じ状況で悩んでる方がいたら、 コメント欄で愚痴ったり、漫画を読んで今同じ状況で辛いけど、私だけじゃないんだって思ってもらえたり、本当に1人でもいいので、 いつかあなたの漫画を読んで本当によかったよって言ってもらえたら、もう今までの努力が全部報われる気がします。

原黒: そうですね。とりあえず続けることですね。はい、 60歳くらいまで続けたいです!


――― 本日はありがとうございました!

原黒: 久しぶりに人と話して楽しかったです!ありがとうございました。

土井: そうなんです(笑)私も久しぶりに人に触れました。ありがとうございました。

あっという間の楽しい時間となりました!おふたりの連載漫画、是非チェックしてみてくださいね!

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